訪問介護事業の起業に必要な最低限の準備リスト

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はじめに

「訪問介護事業を始めたいけど、具体的に何を準備すればいいの?」
介護の現場経験はあるけれど、いざ起業となると手続きや資金、人材の確保など、考えることが多すぎて不安になる方も多いのではないでしょうか。

実際に訪問介護事業を立ち上げるには、資金・人脈・サービス設計の3つが最低限の準備要素として必要です。どれが欠けても、事業はスムーズにスタートできません。

この記事では、この3つの要素をさらに掘り下げて、訪問介護事業を始める際に押さえておきたいポイントを詳しく解説します( ˶˙ᵕ˙˶ ) 


1. 資金の準備

(1) 法人設立費用

訪問介護事業を始める際には、個人事業主でも可能ですが、多くの場合は法人を設立して運営する方が信用度が高く、融資や人材採用に有利です。

  • 合同会社:設立費用は約6万円〜
  • 株式会社:設立費用は約20万円〜

この初期投資は避けて通れないステップです。

(2) 指定申請に伴う資金

訪問介護事業は、介護保険制度に基づく「指定居宅サービス事業者」としての認可を受けなければなりません。申請そのものは手数料がかかりませんが、その前段階で 事務所契約・備品購入 などの資金が必要です。

例)

  • 事務所契約費(保証金・敷金など含む):30〜100万円
  • 事務備品(机・椅子・PC・電話・ファックス):10〜30万円
  • 通信環境整備:数万円

(3) 運転資金

事業を開始してすぐに収益が安定するわけではありません。少なくとも3〜6か月分の運転資金を確保しておくのが安心です。

  • 人件費:介護職員の給与、社会保険料
  • 家賃:事務所の賃料
  • 広告費:利用者を集めるための広報・チラシ作成費
  • 消耗品費:書類、衛生用品など

訪問介護事業は人件費の割合が高くなるため、資金計画の中でも特に人件費の確保を重視しましょう。


2. 人脈の準備

(1) サービス提供責任者の確保

訪問介護事業を運営するには、サービス提供責任者(サ責) の配置が必須です。介護福祉士や実務者研修修了者など、資格要件を満たした人材を確保しておく必要があります。

サ責は利用者ごとのケアプランを調整し、スタッフを配置する中心的な役割を担うため、事業所の信頼性にも直結します。

(2) 信頼できる介護スタッフ

事業所のサービスの質は、現場で働くスタッフに大きく左右されます。信頼できるヘルパーや介護職員を確保することは、起業準備の中でも最も重要な部分です。

採用時には資格や経験だけでなく、利用者に寄り添える姿勢や柔軟性も重視すると、長く働いてもらえる人材を得やすくなります。

(3) 地域のつながり

訪問介護事業は、単独で成り立つサービスではありません。地域のケアマネジャーや医療機関、地域包括支援センターとのつながりが、利用者の紹介や連携の場面で欠かせません。

開業準備の段階から、地域の関係機関に挨拶に行ったり、勉強会に参加したりして顔を知ってもらうことが大切です。


3. サービス(商品)の準備

(1) サービス内容を明確化

訪問介護には大きく分けて 身体介護生活援助 があります。

  • 身体介護:入浴介助、排泄介助、食事介助など
  • 生活援助:掃除、洗濯、買い物、調理など

自事業所がどこまで対応するのかを明確にすることで、利用者や家族にとって選びやすくなります。

(2) 強みを打ち出す

数多くの事業所の中で選ばれるためには、差別化 が重要です。
例:

  • 24時間対応できる体制
  • リハビリや機能訓練に力を入れる
  • アロマやリンパケアなどの癒しサービスを導入する
  • 精神面のケアや家族支援も大切にする

訪問介護は「どの事業所も同じ」と思われがちですが、小さな特色が選ばれる理由になります。

(3) コンセプト・理念の策定

事業所を立ち上げるときは、理念やコンセプト を必ず言葉にしておきましょう。

「地域で安心して暮らせる環境を支える」
「介護する人・される人、両方の笑顔を大切にする」

こうした理念がスタッフの共通意識となり、サービスの質を支える力になります。また、ホームページやパンフレットで理念を発信することで、利用者や家族の共感も得られます。


4. 最低限の準備をまとめたチェックリスト

  1. 資金の確保
  • 法人設立費用(6万〜20万円)
  • 事務所契約・備品購入
  • 3〜6か月分の運転資金
  1. 人脈の確保
  • サービス提供責任者の人材
  • 信頼できる介護スタッフ
  • ケアマネ・医療機関・地域包括との連携
  1. サービス設計
  • 提供するサービス内容を明確化
  • 差別化できる強みを設定
  • 理念・コンセプトを言葉にする

まとめ

訪問介護事業を始めるために最低限必要な準備は、資金・人脈・サービス設計 の3つです。

どれも一朝一夕で揃うものではありませんが、事前に準備しておけば開業後の運営がぐっとスムーズになります。特に「人材の確保」と「地域とのつながり」は、書類や資金では買えない大切な資産です。


訪問介護事業を立ち上げるというのは、大きな挑戦です。
けれど、その挑戦の先には「地域で安心して暮らすための支え」になれる喜びがあります。

あなたの経験や想いは、必ず誰かの役に立ちます。
準備は大変でも、一歩ずつ積み重ねれば必ず形になります。

どうか自分を信じて、未来の利用者さんやスタッフの笑顔を思い描きながら進んでください。
心から応援しています( •̀ᴗ•́ )و ̑̑