〜地域密着型サービスの基礎知識と出題ポイント〜
はじめに
介護保険制度の中でも特徴的なのが「地域密着型サービス」です。
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように設計されたこの仕組みは、介護福祉士試験でも必ず出題される重要分野です。
「どんなサービスがあるのか」「他の介護保険サービスとの違いは何か」を理解しておくことが試験合格のポイントになります。
地域密着型サービスとは?
定義
地域密着型サービスとは、高齢者が住み慣れた地域で、自分らしい生活を続けられるようにするための小規模で柔軟なサービス のことです。
市町村が主体となり、地域の実情に応じて提供されるのが特徴です。
目的
- 「住み慣れた地域で暮らし続けること」を支援
- 認知症高齢者や重度要介護者にも対応できるようにする
- 地域の人々が支え合う仕組みを作る
地域密着型サービスの種類
1. 小規模多機能型居宅介護
- 登録制で、通所・訪問・泊まりを組み合わせたサービス
- 利用者の状態や家族の状況に応じて柔軟に切り替え可能
- 試験のキーワード:「通い・泊まり・訪問を組み合わせる」
2. 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 認知症高齢者が少人数で共同生活しながら介護を受ける
- 家庭的な雰囲気で生活できるのが特徴
- 試験ポイント:要支援2以上では利用できない → 要介護1以上が対象
3. 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
- 定期的な訪問+利用者の要請に応じた随時訪問
- 介護と看護を一体的に提供できる
- 24時間体制での支援が可能
- キーワード:「定期+随時」「介護と看護の一体的サービス」
4. 夜間対応型訪問介護
- 夜間に限定して訪問介護員が対応
- 就寝や夜間の排泄介助などを支援
5. 地域密着型通所介護
- 通所介護(デイサービス)の小規模版
- 利用定員が18人以下と定められている
- 利用者同士やスタッフとの距離が近く、柔軟な対応が可能
6. 認知症対応型通所介護
- 認知症高齢者を対象にしたデイサービス
- 日常生活支援や機能訓練を行う
- 特徴:少人数制で専門性のあるケアを提供
7. 地域密着型特定施設入居者生活介護
- 有料老人ホームやケアハウスなどの小規模施設で行われる生活支援サービス
- 一定の入居定員(29人以下)で提供されるのが特徴
8. 看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)
- 小規模多機能型居宅介護に「訪問看護」を加えたもの
- 医療的ケアを必要とする人でも、在宅生活を続けやすい
利用対象者
- 要介護1以上の人(一部サービスは要介護2以上)
- 基本的に利用できるのは「市町村に住民票がある人」
他の市町村に住んでいる人は原則として利用不可
利用の流れ
- 市町村へ介護保険サービス利用申請
- 要介護認定(調査・主治医意見書)
- 要介護度の判定(要支援1〜2、要介護1〜5)
- ケアマネジャーがケアプラン作成
- サービス事業者と契約し、利用開始
試験での出題ポイント
- 市町村が主体であること
- 対象者は原則、要介護1以上
- 住民票のある市町村内でのみ利用可能
- 小規模・地域密着型の特徴を問う問題が多い
- 小規模多機能型居宅介護=通い・泊まり・訪問の組み合わせ
練習問題(介護福祉士試験対策)
Q1. 地域密着型サービスの運営主体として正しいのはどれか。
A. 都道府県
B. 国
C. 市町村
D. 民間企業のみ
Q2. 小規模多機能型居宅介護の特徴として正しいものはどれか。
A. 定員100人以上で運営される
B. 通い・泊まり・訪問を組み合わせて提供する
C. 医療行為のみを提供する
D. 利用者は全国どこからでも申し込める
Q3. 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の対象者は?
A. 要支援1以上
B. 要介護1以上
C. 年齢制限なしで誰でも可
D. 要介護3以上のみ
解答と解説
- Q1. 正解:C(市町村)
→ 地域密着型サービスは市町村が主体。 - Q2. 正解:B(通い・泊まり・訪問を組み合わせる)
→ 試験でよく出るポイント。 - Q3. 正解:B(要介護1以上)
→ グループホームは要介護1以上が対象。要支援は不可。
まとめ
地域密着型サービスは「小規模」「地域に根ざした支援」「市町村が主体」という点が大きな特徴です。
試験では、サービスの種類と特徴、対象者、運営主体が問われやすいので、混同しないように整理して覚えることが大切です。
勉強を続けているみなさん、本当にお疲れさまです♡
地域密着型サービスは少し複雑に感じるかもしれませんが、一度整理すると理解しやすい分野です。
合格に向けて、一緒に最後まで頑張っていきましょう( ˶˙ᵕ˙˶ )

