〜厚生年金の基礎知識と出題ポイント〜
厚生年金の基本
厚生年金は、会社員や公務員などが加入する公的年金制度です。
国民年金(基礎年金)に上乗せして給付される仕組みで、将来の年金額が 収入に応じて決まる のが特徴です。
つまり、働いているときの報酬が高いほど、受け取る年金も多くなる仕組みです。
加入対象
- 民間企業の会社員
- 公務員
- パートやアルバイトでも、一定の条件(労働時間・収入額など)を満たせば加入対象
→ 国民年金は「全国民共通」だけど、厚生年金は「職業による加入」が特徴です。
保険料の仕組み
厚生年金の保険料は、 報酬比例 で計算されます。
- 毎月の給与や賞与を基準にして決まる。
- 本人と事業主(会社)が 折半(半分ずつ) で負担。
令和6年度の厚生年金保険料率は 18.3%。
例えば月収30万円なら、約5万5千円の保険料を本人と会社で折半して負担します。
厚生年金の給付内容
厚生年金も「老齢・障害・遺族」の3つの給付がありますが、基礎年金に 上乗せ される形になります。
- 老齢厚生年金
- 国民年金の老齢基礎年金に上乗せして支給される。
- 報酬比例なので、働いた期間・収入が多いほど年金額が増える。
- 障害厚生年金
- 厚生年金加入中に初診日がある病気やけがで障害が残った場合に支給。
- 障害基礎年金に加えて受け取れる。
- 障害等級は「1級・2級・3級」と国民年金より幅が広い。
- 遺族厚生年金
- 厚生年金加入者が亡くなった場合に、遺族に支給される。
- 遺族基礎年金と違い、配偶者や子だけでなく「一定の条件を満たした父母や孫」も対象になることがある。
厚生年金と国民年金の違い
| 項目 | 国民年金 | 厚生年金 |
|---|---|---|
| 加入対象 | 全国民(20〜60歳) | 会社員・公務員など |
| 保険料 | 定額 | 報酬比例 |
| 負担 | 自分で納付 | 本人と会社で折半 |
| 給付 | 老齢・障害・遺族基礎年金 | 老齢・障害・遺族厚生年金(上乗せ) |
→ この表の比較は試験対策でも役立ちます!
介護福祉士試験での出題ポイント
厚生年金は以下のような形で問われやすいです。
- 保険料は労使折半
→ 「会社と本人が半分ずつ」負担する点はよく出題されます。 - 報酬比例で算定される
→ 国民年金は定額、厚生年金は収入比例。この違いを覚えておく。 - 老齢・障害・遺族の給付がある
→ それぞれ国民年金に「上乗せ」される。 - 対象範囲が広がった背景
→ パートやアルバイトでも条件を満たせば加入できることが試験でも触れられる。
練習問題
問題1
厚生年金の加入対象として正しいものはどれか。
- 20歳以上60歳未満の全国民
- 会社員や公務員、条件を満たすパートやアルバイト
- 自営業者やフリーランスのみ
- 学生や専業主婦(夫)のみ
問題2
厚生年金の保険料の仕組みについて正しいものはどれか。
- 定額制で、全国民が同じ金額を納める
- 本人が全額負担する
- 収入に応じて算定され、労使折半で負担する
- 国が全額負担する
問題3
厚生年金の給付内容として正しいものはどれか。
- 老齢・障害・遺族の3つで、基礎年金に上乗せされる
- 医療費助成・介護扶助・失業給付
- 老齢厚生年金のみ
- 老齢・障害の2種類だけ
問題4
国民年金と厚生年金の違いとして正しい組み合わせはどれか。
- 国民年金=定額、厚生年金=報酬比例
- 国民年金=労使折半、厚生年金=本人が全額負担
- 国民年金=会社員、公務員が加入、厚生年金=全国民が加入
- 国民年金=老齢のみ、厚生年金=老齢・障害・遺族
解答と解説
- 問題1:正解=2(会社員や公務員、条件を満たすパートやアルバイト)
国民年金は全国民が対象だが、厚生年金は「職業」によって加入が決まる。 - 問題2:正解=3(収入に応じて算定、労使折半)
厚生年金の特徴は「報酬比例」で、本人と会社が半分ずつ負担する点が試験によく出る。 - 問題3:正解=1(老齢・障害・遺族の3つで、基礎年金に上乗せ)
厚生年金は国民年金の「老齢・障害・遺族」に加えて上乗せ部分がある。 - 問題4:正解=1(国民年金=定額、厚生年金=報酬比例)
国民年金は全国一律の定額制。厚生年金は収入に比例する仕組み。
まとめ
厚生年金は「国民年金の上乗せ制度」として、高齢期や障害、遺族の生活を支える重要な社会保障制度です。
試験では 国民年金との比較 や 保険料の仕組み(労使折半・報酬比例) が狙われやすいので、違いをしっかり整理して覚えましょう。
年金制度は少し複雑ですが、「国民年金=定額」「厚生年金=収入比例」とシンプルに捉えると理解しやすいです。毎日の勉強、コツコツ積み重ねていこうね( ˶˙ᵕ˙˶ )

